カテゴリー
everyday life

ウォシュレット-#4。(最終報告)

 本題に入る前にお約束を書いておこう。「ウォシュレット-#2。」「ウォシュレット-#3。」を読んでくださった方は,またかと思うだろうが,ご容赦ください。
 TOTOのパーツセンターの注意書きに,朱書きで次の文章が書いてある。この注意書きは,販売できないことしか謳っていないが,販売しないということは,言外に,ユーザーがこれらの修理に手を出すことは認めないし,何かあっても関知しないということ言っているのである。今からこのブログで書くことを,メーカーは勧めていないし,何かあったときにも賠償はしてくれない。当サイトも,同じ方針である。やってみようと思う方は,あくまでも自分の責任で行なうようにお願いする。

  • お客様へ末永く安全・安心にご使用いただくために、お客様での修理・交換が出来ない部品(例:ウォシュレット・給湯機等の内部部品や電装部品)に関しましては、販売ができません。あらかじめご了承願います。

 さて,本題。  (ところで,この部分は電右衛門さんの掲示板では,記事No.168~No.209あたりになる。今回は,間にお盆が入ったりして,飛び飛びになっている。)
 

 先に,結果を報告しておこう。水回りの修理というミッションは失敗に終わった。orz
 敗因は,プラスチック部分が劣化していたことと,劣化したプラスチックを触るのに慣れていない私が,それに対して微妙な手加減をできなかったことである。

 7/31に「ウォシュレット-#3。」で泣き言を書いた後,掲示板記事No.167で電右衛門さんの激励を受けて気を取り直し,再チェックに取り掛かった。

 どうしても濡れてしまって,複数あるように感じる漏水箇所がしっかりと特定できなかったのだが,とにかく,図1の十字ゴムのところが漏れていることは確かだったので,パッキンを取り替えることにした。元々ついていたものは,少し特殊な断面をしていたが,ホームセンターにはそんなものは売っていなかったので,22mmのOリングを買ってきて交換した。ここの蓋は3本のタップネジで止められていたのだが,このうちの1本の穴のネジ山が切れていて,パッキンを換えても平均に締めることが不可能になっていた。

 また途中で,1度も水が漏れたことのなかったロータンク止水栓(図2)から漏水して,泡を食った。電右衛門さんに指導を仰いだが,ちょっと掃除しただけで,あくる日からはまた漏れなくなった。あれはなんだったんだろう。

 パテの補修だけでは心もとなかったので,掲示板記事No.180で,「ネジ山がバカになった修理方法」を伺って,以下のことを教えていただいた。
    1) 状況を良く判断しネジ直径を0.5mm太いのを使用する
    2) ネジが長くなっても差支無を判断 可能な限りの長ネジを用意し,
     下穴をネジより0.5mm細く開け ユックリと行つ戻つ〆る
    3) ネジ穴を貫通できるなら ネジとナットに交換する

 このあたりで,盆に向けて忙しくなってきて,なおかつ盆はトイレがひとつでは困るので,漏水のままひとまず組み立て直し,盆の間はそのまま使用した。


 

 

 

 さて,盆も終わり,上記の3つの方法のうち,1)と3)は無理だったので,可能と思われた2)の方法で,ネジを締めていたら折れちゃったのだ(図3)。ここで,ギブアップ。電右衛門さんに伺ったら,クランプの挟込工法をとれば補修可能かもということだったが,技術も必要なようだしもとが劣化しているので,また折れそうな気もする。

 今回の教訓。我が家のウォシュレットのように年季の入った機器を扱うときは,とにかく優しく優しくが原則。今回も十字ゴムのところの蓋のネジ穴の山を切ったことが最後まで祟ったと言えると思う。

 さて,結局,修理をあきらめたので,いい機会だと思って,水回りを全部外してみた。(図4)
 電磁弁については,見たいみたいと思っていた念願がかなった。こんな形で見たかったわけではないが……(苦笑)

 こんな結果に終わってしまったが,一度も扱ったことのなかった水道系の機器を扱って面白かった。図4のバネ押さえ金具のような部品を外さなければいけないような羽目になったときは,行程のどこかに無理があるのだということも,よくわかったし(電右衛門さんのところの記事No.204参照)。

 まぁ,初めのころのわずかな水漏れに目をつぶっていれば,今頃それなりに使えたとは思うけど。この辺は,私の性格のなせる技なので,何ともしがたいね。

追記(8/21):
 書き忘れたので追記。
 壊してしまったウォシュレットの後釜をどうするかという話だが,「SX TCF331」君をただの便座として使うことにした(爆)。ひと月半もかけて修理しているうちに情が移ってしまった。それによく考えると,修理前からウォッシャーの調子は悪かったので,温便座としてしか使えていなかった訳だ。
 実は,水回りを外すときにいい加減面倒くさくなって,締め金具で止まっていた電源コードをニッパーで切ったので,壊れていなかったヒーター部分も使えなくしてしまった。これで粗大ごみとして捨てては,「SX TCF331」君に申し訳ない。というわけで,当分(暖かい間だけになるかもしれない―苦)はただの便座としてご逗留願うことにした。
 そう決めたので,水回り以外も外してみた(図5)。

 で,図6がただの便座になった「SX TCF331」君である(笑)。