ご存知,分葱。お好きですか。基本,味噌仕立ての和え物にすると思いますが,うちでは,超簡単にまげ葱というものを作ります。ネットで見たら,あまり出てこないので,郷土料理なのかもしれません。で,超簡単なのは,料理法ですが,手間は結構かかります。
まず,きれいに掃除して洗い―当たり前か(笑)―根元からサッと塩茹でにします。茹で過ぎは禁物。香りが飛んでしまいます。湯から上げてからも手早く冷まさないと,台無しになります。冷ますのは一応水をくぐらせますが,多量の冷たい水をくぐらし瞬時で上げます。これも,長くつけると味が損なわれますねぇ。色味が損なわれてもいいなら,水はくぐらせたくないくらいです。根切りは,私の場合,茹でてからです。先に根を切ったほうが掃除は楽ですが,どうも,切り口から香りが逃げる気がして,もったいないので(爆)。
茹で上がったものを適宜小分けして,ぐるぐると巻いていきます。おでんの糸こんにゃくみたいな感じ。このせいで,まげ葱というんでしょう。これでおしまい。あとは,酢味噌なんかで食べます。
しかーし,私はこれを何もつけずに食べるのが,大好きなんですよ。分葱の甘みと弾力ある歯ごたえ・舌触りが何とも言えません。
旬のナスで作る焼きナスもなにもかけずに食べるのが好きなんですが,どちらも,店で買ってきた素材では,ダメ。やはり,畑から台所に直行でないと。もっとも,最近は,地産池消の時代なので,自宅産ほどでなくとも,何とか調味料なしでも賞味に耐える素材にあえるかもしれません。
焼きナスなんて,スクスクと育ったのでないとおいしくないです。でもって,やけどするほど熱いうちに皮をむいて,竹串でサッとほぐし,何もかけずに食べると,これがとろっと甘い!! ああ,書いてて,生唾が出てきました。これも,新しくないとダメです。食べるほうも,日頃から,濃い味付けに慣れてる人はだめでしょうね。
でも,素材がいいときに,シンプルな料理は最高ですよ。いい材料が入手できたら,一度お試しあれ。